Supplement

CLAUDE.md・rules・skills・hooks の使い分けガイド

ミチガエルAI講座 補助資料 / 2026-08-17版(Day2の約束分)

対象: Claude Codeを触り始めた非エンジニアの方

§全体像: AIに渡す「4つの仕組み」

Claude Codeには、あなたのことをAIに覚えさせる仕組みが4つあります。
役割はこう覚えてください。

仕組み 喩え 一言でいうと いつ読まれるか
CLAUDE.md 憲法 自分が誰で、AIにどう振る舞ってほしいか 毎回必ず
rules 法律 テーマ別の細かいルール集 毎回必ず
skills 業務マニュアル(技マシン) 特定の仕事のやり方・手順書 その仕事の時だけ
hooks 自動スイッチ 決まったタイミングで勝手に動く仕掛け AIすら介さず自動

ポイントは「いつ読まれるか」の違いです。憲法と法律は毎回全部読まれるので、
書きすぎると毎回のやり取りが重くなります。だから 「毎回必要なことだけ憲法・法律に、
たまにしか使わない手順はマニュアル(skills)に」
分けます。これがDay2で話した
「コンテキストエンジニアリング」の実践です。


§1. CLAUDE.md(憲法)

§何を書くか

「どの仕事でも変わらない、自分の前提」だけを書きます。

§どこに置くか(Day2で実際に事故った最重要ポイント)

§分量の目安

100〜200行が理想です。それを超えて太ってきたら、次のrulesとskillsに逃がします。

§育て方

§CLAUDE.mdはどう読まれているか(公式仕様・2026年8月確認)


§2. rules(法律)

§何のためにあるか

CLAUDE.mdが太ってきた時の引っ越し先です。テーマごとにファイルを分けます。
.claude/rules/ フォルダに置いた .md ファイルは、CLAUDE.mdと同じように毎回自動で読まれます

§分け方の例(講師の実物・19ファイルから抜粋)

§CLAUDE.mdとの使い分け

迷ったらこう考えてください:

§作り方

「gitのルールが増えてきたから rules/git.md に切り出して」とClaudeに頼むだけです。

§rulesが太ってきたら(肥大化の対処)

rulesは毎回全部読まれるため、太ると「動作が重くなる+1つ1つの指示が薄まる」の二重コストがかかります。
対処は削除ではなく移動です。逃がし先は3つ:

  1. 毎回効いているルール → rulesに残す(git運用・セキュリティ・口調など)
  2. 特定の作業のときだけ要るルール参照庫に移す。rules-lib など自動で読まれない普通のフォルダを作って詳細をそこへ置き、CLAUDE.mdには「◯◯の作業をする時は rules-lib/◯◯.md を読むこと」という発動条件の1行だけを残します。中身ではなく目次を常時ロードする、という節約です
  3. 「ルール」ではなく「手順」だったもの → skillsに変換する。肥大化の多くは「〜する時の手順」がrulesに紛れ込むのが原因です。手順は必要時だけ読まれるskillsが正しい置き場所です

分量の目安:

対象 目安
rulesの1ファイル 100行前後(1ファイル=1テーマ。150行を超えたら要点だけ残して詳細を参照庫へ)
常時ロード合計(CLAUDE.md+rules全部) まず500行以内。運用が育っても2,000行程度を上限の意識に

そして一番実用的なのは、月1回Claude Code自身に棚卸しさせることです:

「今読み込んでいるrulesの中で、(1)最近の作業で一度も効いていないもの (2)内容が重複しているもの (3)ルールではなく手順になっているもの を挙げて」

AIは自分が何を読まされているか知っているので、この検査が一番正確です。
効いていないルールは「間違い」ではなく「参照庫行きの候補」として移します。

§補足: 公式機能で「必要時だけ読む」を作る方法(2026年8月確認)

---
paths:
  - "src/api/**/*.ts"
---
# API開発ルール
- すべてのエンドポイントで入力チェックを行う

§3. skills(業務マニュアル/技マシン)

§何のためにあるか

「週次レポートを作る」「議事録からヒアリングシートを作る」のような、
特定の仕事の手順書です。憲法・法律との最大の違いは読まれ方で、
普段AIは「スキルの一覧(タイトルと1行説明)」だけを見ており、
該当する依頼が来た瞬間に中身を開きます。だから何十個持っていても重くなりません。

ポケモンの技マシンと同じです。持っているだけでは発動せず、その技が必要な場面で繰り出します。

§スキル化の目安

同じ手順を2回やったらスキル化を検討してください。Day2で出た実例:

§作り方と呼び出し方


§4. hooks(自動スイッチ)※上級・まずは知るだけでOK

§何のためにあるか

上の3つは「AIが読むもの」ですが、hooksは決まったタイミングで自動実行される仕掛けです。
AIの判断を経由せず、必ず・毎回・勝手に動きます。

§例(講師の実運用)

「AIに頼むのを忘れても実行される」のがhooksの価値です。第二の脳が「自動で貯まる」のはこの仕組みのおかげです。

§注意

設定ファイル(settings.json)を触る上級機能なので、最初の1ヶ月は不要です。
「毎回必ずやってほしいことができた」時に、「◯◯を毎回自動でやるhookを設定して」とAIに頼んでください。


§育てる順序(結論)

  1. Week 1: CLAUDE.mdだけ書く(自分が誰か・話し方の好み。10行からでOK)
  2. Week 2〜: skillsを増やす(同じ作業を2回やったらスキル化)
  3. CLAUDE.mdが100行を超えたら: rulesに分割
  4. 毎回必ずやりたいことができたら: hooksで自動化

§よくある間違い(Day2の実例から)

§動作確認の方法

設定したら、ファイル名を言わずにこう聞いてください:

「私について知っていることを3つ挙げて」

自分の書いた内容が返ってくれば、毎回自動で読み込まれています。
月に1回は「Aプロジェクトについて教えて」と抜き打ち検査をして、認識がズレていたら直します。


さらに詳しく: ミチガエルAI講座 実践テキスト 第2章「CLAUDE.md・rules・スキルの三層設計」
https://www.michi-gaeru.net/materials/textbook/ch02.html