Claude Fable 5.1 は、​Anthropic が​ 2026年9月1日に​公開した​モデルです。​当社は​翌日から​メインの​作業環境を​ Fable 5.1 に​切り替えました。​9月22日には​ Opus 5.5 が​出て、​使い分けを​組み直しています。

この​記事では​公式情報と​当社の​運用記録を​分けて​書いています。​公式ページや​公式ドキュメントで​確かめた​内容は​「公式」、​当社の​設定や​実測は​「当社の​運用記録」と​明記しました。​確かめられなかった​点は​「未確認」と​書いています。

結論​(即答)​: Fable 5.1 とは​何か

Fable 5.1 は、​数時間から​数日かかる​仕事を​目的を​見失わずに​進める​ための​最上位モデルです。

読み方は​「フェイブル」です。​2026年6月9日に​公開された​ Fable 5 の​後継で、​2026年9月1日に​公開されました​(公式)。

公式ページの​紹介文は​「Mythos-level model」で​始まり、​長時間・​大規模な​仕事向けと​説明しています。

モデルIDは​ claude-fable-5-1 です。​claude.ai では​ Pro、​Max、​Team、​Enterprise で​使えます。​無料プランでは​使えません​(公式)。

API は​ Claude Platform で​使えます。​AWS、​Google Cloud、​Microsoft Foundry 経由でも​呼び出せます。

Opus 5.5 の​公式ページは​「多くの​仕事で​ Fable 5.1 と​同水準」と​説明しています。​当社の​答えは、​Fable を​判断と​最終確認に​絞り、​手を​動かす作業は​ Opus 5.5 に​任せる​形です。

Fable 5 との​違い​(5.1 で​変わった​こと)

5.1 では、​入出力の​API単価を​据え置いたまま、​キャッシュ読み取りが​4分の​1に​なりました。​長い​作業と​調査、​文書作業も​強化されています。

仕様と​料金の​比較表

項目 Fable 5.1 Fable 5
公開日 2026年9月1日 2026年6月9日
モデルID claude-fable-5-1 claude-fable-5
入力 / 出力​(100万トークンあたり) $10 / $50 $10 / $50
キャッシュ読み取り $0.25 $1
知識の​期限 2026年6月 2026年1月
コンテキスト / 最大出力 100万 / 12.8万トークン 100万 / 12.8万トークン
API の​既定 effort high high
状態 最新 旧版​(引き​続き利用可)

表は​すべて​公式ドキュメントの​値です。

キャッシュ読み取りは、​一度読んだ​入力を​再利用するときの​料金です。​Anthropic の​見積もりでは、​この​値下げで​通常の​作業は​約25%、​エージェント的な​作業は​最大で​約45%安くなります。

強化された​分野と​して、​公式は​次の​6つを​挙げています。

  • 数時間続く​開発作業​(​大きな​改修、​移行、​デバッグ、​コードレビュー)
  • 文書、​表計算、​スライドを​白紙から​仕上げる​知識労働
  • 多段階の​Web調査と​深掘り調査
  • 図表や​ PDF 内の​表を​読む画像理解
  • 100万トークン全体を​使った​長文の​推論
  • ブラウザや​デスクトップアプリの​操作

一方で、​ドキュメントには​5.1の​癖も​書かれています。​複数の​ツール呼び出しを、​まと​めずに​1つずつ出すことがあります。​小さな​修正でも​ファイル全体を​書き直しやすい、とも​書かれています。

当社でも​全文の​書き直しは​起きた​ため、​「最小の​差分で​直す」​ことを​共通ルールに​しています。

Fable 5 は​いつまで​使えるか

Fable 5 は​旧版の​扱いに​なり、​いまも​使えます。​公式の​廃止予定表では、​提供終了は​「2027年6月9日より​前には​ならない」と​されています。

Anthropic は、​提供終了の​少なくとも​60日前に​利用者へ​通知すると​書いています​(公式)。​Amazon Bedrock と​ Google Cloud は、​それぞれ独自に​終了日を​決めます。

Fable 5.1 自体の​提供終了は​「2027年9月1日より​前には​ならない」と​されています​(公式)。

Opus 5.5 との​違い

一番大きな​違いは​価格です。​Fable 5.1 の​API単価は、​入力も​出力も​ Opus 5.5 の​2.5倍です。

項目 Fable 5.1 Opus 5.5 Opus 5 Sonnet 5 Haiku 4.5
入力 / 出力 $10 / $50 $4 / $20 $5 / $25 $2 / $10 $1 / $5
キャッシュ読み取り $0.25 $0.20 $0.50 $0.20 未確認
API の​既定 effort high medium 未確認 high 非対応
速度​(公式の​相対評価) 遅い 中程度 — 速い 最速
コンテキスト 100万 100万 未確認 100万 20万
知識の​期限 2026年6月 2026年6月 未確認 2026年1月 2025年2月

単価は​100万トークンあたりの​米ドルです。​表の​値は​公式ドキュメントと​料金ページで​確かめました。​「未確認」は、​今回読んだ​公式ページで​値を​見つけられなかった​項目です。

Opus 5.5 は​2026年9月22日に​公開されました​(公式)。​発表に​よると、​通常の​作業では​ Opus 5 より​約4割安く​回せます。​単価が​2割下がったうえ、​1回の​作業で​使う​トークンも​減る​ためです。

effort は、​思考に​かける​手間の​設定です。​Claude Code での​既定は、​Fable 5.1 が​ high、​Opus 5.5 が​ medium です​(公式)。​claude.ai では、​Fable 5.1 の​既定は​ medium です​(公式)。

思考の​引き継ぎは、​当社の​運用記録で​次のように​扱っています。

  • Fable 5.1 → Opus 5.5: ​思考は​渡せない
  • Opus 5.5 → Fable 5.1: ​思考は​渡せる

公式は​「Fable 5.1 の​思考は、​それ以前の​モデルでは​読めない」と​書いています。

もう​一つの​違いは​安全対策です。

Fable 5.1 では、​サイバーセキュリティや​生物学に​関わる​問い​合わせが​別の​モデルに​回されます。​製品ページに​よると、​サイバー系は​ Opus 4.8、​生物系は​ Opus 5 が​答えます。​回された​分に​ Fable の​料金は​かかりません。

性能・ベンチマーク

Fable 5.1 の​発表では、​次の​数値が​示されています​(公式)。

ベンチマーク Fable 5.1 Fable 5 Opus 5
Terminal-Bench-Science 0.1​(科学研究) 52.6% 24.7% 29.0%
Terminal-Bench 4.0​(開発) 55.8% 42.0% 52.3%
GDPval-AA v2​(知識労働) 1853 1723 1824
OSWorld 2.0 strict​(PC操作) 41.7% 36.1% 39.6%
Humanity's Last Exam​(ツールなし) 60.9% 57.8% 56.6%
AutomationBench 31.4% 17.1% 26.9%
CursorBench 3.2.0 73.4% 70.5% 70.0%

Opus 5.5 の​発表では、​次の​比較が​示されています​(公式)。

ベンチマーク Opus 5.5 Fable 5.1 Opus 5
Terminal-Bench 4.0 66.4% 55.8% 52.3%
FrontierCode v1.1​(Main) 54.4% 50.3% 48.0%
CursorBench 4.0 57.8% 51.8% 46.6%
GDPval-AA v2.1 1846 1735 1708

2つの​発表では、​同じ​名前でも​版の​違う​テストが​あります。​GDPval-AA は​ v2 と​ v2.1 で​別の​値です。​表を​またいで​数字を​比べないでください。

Opus 5.5 の​表では、​多くの​項目で​ Opus 5.5 が​ Fable 5.1 を​上回っています。​発表は​同時に、​ベンチマークの​差は​実際の​差の​目安と​して​信頼しにくくなったとも​書いています。

第三者の​評価に​ついて、​Fable 5.1 の​発表は​公開リーダーボードの​値に​触れています。​Terminal-Bench-Science の​公開値は​ Opus 5 が​30.0%、​Fable 5 が​21.4%です。​発表は、​自社の​計測が​これと​誤差の​範囲で​一致したと​説明しています。

5.1 ​そのものの​独立した​評価は、​当社では​確認できていません。

料金と​プラン別に​使える​範囲

API は​使った​分だけの​従量課金です。​claude.ai と​ Claude Code は​月額の​定額制で、​利用枠の​中で​使います。

API 単価

Fable 5.1 の​ API は、​入力 $10、​出力 $50​(100万トークンあたり)です。​キャッシュの​書き込みは​5分保持で​ $12.50、​1時間保持で​ $20 です。​読み取りは​ $0.25 です​(公式)。

バッチ処理​(急が​ない​処理を​まとめて​投げる​方式)は​半額です。​米国内だけで​処理させる​指定を​すると、​料金は​1.1倍に​なります​(公式)。

内部の​思考も​出力と​して​課金されます。​effort を​上げる​ほど​出力が​増え、​費用も​増えます。

サブスク​(Free・Pro・Max・Team・Enterprise)

公式の​料金ページをもとに、​Fable の​扱いを​整理しました。

プラン 月額​(米ドル) Fable 5.1 の​扱い
Free 無料 使えない
Pro $20​(年払いなら​月 $17) 利用クレジットで​使う
Max 5x / 20x $100 から 週の​上限の​50%まで
Team 1席 $25​(年払いなら​ $20) プレミアム席で​週の​上限の​50%まで
Enterprise 1席 $20​(年払い)​+API単価の​従量 使える

Pro の​「利用クレジット」は、​利用枠とは​別に​標準の​API単価で​払う​仕組みです。​料金ページでは、​Pro の​ Fable 欄に​この​語が​書かれています。

Max の​「週の​上限の​50%」は​料金ページの​表記です。​注記の​細かい​意味は、​当社では​確認できていません。

利用枠は​5時間ごとに​回復する​枠が​基本で、​有料プランでは​週単位の​上限も​加わります。​claude.ai、​デスクトップ、​スマホ、​Claude Code は​すべて​同じ​枠から​使います​(公式)。

当社の​契約は​ Max プランです。​Claude Code で​ /usage を​開くと、​3つの​枠の​使用率が​表示されます。​5時間枠、​週枠、​Fable の​週枠です。

ある​日の​深夜の​実測では、​5時間枠が​31%、​週枠が​9%、​Fable の​週枠が​14%でした。​回復する​時刻は、​枠ごとに​表示されます。

Fable の​週枠は、​全体の​週枠とは​別に​数えられます。​全体に​余裕が​あっても、​Fable の​枠だけ先に​尽きる​ことがあります。

使い方​: claude.ai・Claude Code・API での​切り​替え

どの​画面でも、​Fable は​自分で​選ばないと​使われません。​公式に​よると、​どの​プランでも​既定の​モデルは​ Fable では​ありません。

claude.ai の​モデル選択

claude.ai では、​チャット画面の​モデル選択から​ Fable 5.1 を​選びます。​Pro 以上の​プランが​必要です。

claude.ai での​ effort の​既定は​ medium です​(公式)。​Claude Code の​既定 high とは​違うので、​同じ​質問でも​考える​量が​変わる​場合が​あります。

Claude Code

Claude Code で​ Fable 5.1 を​使うには、​バージョン2.1.257以降が​必要です​(公式)。​選び方は​次の​4通りです。

  • 作業中に​切り替える​: /model fable
  • 起動時に​指定する​: claude --model fable
  • 環境変数で​指定する​: ANTHROPIC_MODEL=fable
  • 設定ファイルで​固定する​: ~/.claude/settings.json に​ "model": "fable"

fable と​いう​呼び名は​ Fable 5.1 を​指します。default​ と​ opus は​ Opus 5.5 を​指します​(公式)。

いまの​当社の​ Claude Code は​2.1.282で、​設定は​次の​3点です。

  • settings.json の​ model は​ fable(頭脳役は​ Fable)
  • effortLevel は​ high
  • CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL は​ claude-opus-5-5​(手足役)

最後の​設定は、​サブエージェントの​既定モデルを​決めるものです。​これで、​並行して​動く​作業役は​ Opus 5.5 に​なります。

effort は​ /effort high のように​切り替えます。​low、​medium、​high、​xhigh、​max から​選べます。

API

API では、​モデルIDを​ claude-fable-5-1 にします。​ただし Fable 5 から​移るときは、​IDの​差し替えだけで​済まない​場合が​あります。​互換性が​崩れる​変更と​して、​ドキュメントは​次の​3つを​挙げています。

  1. ツールの​強制呼び出しが​エラーに​なります。tool_choice​ で​ any や​特定ツールを​指定すると​400エラーが​返ります。​対処は、auto​ のまま​プロンプトで​ツールを​指示する​こと
  2. 思考ブロックが、​それを​生成した​モデルに​結び​つきます。​それ以前の​モデルは​ Fable 5.1 の​思考を​読めず、​途中で​モデルを​替えると​その​思考は​捨てられます
  3. 会話の​途中を​書き換えると、​それ以降の​思考ブロックが​無効に​なります。​system プロンプトや​ツール定義の​作り直しも​対象です

2026年8月31日以降に​作った​アカウントでは、​3つ目の​確認が​必ず​行われます​(公式)。​会話は​足していくだけにし、​指示の​追加は​会話途中の​ system メッセージで​行います。

Claude Code、​claude.ai、​Claude Agent SDK は、​この​決まりを​自動で​守ります​(公式)。​自前で​会話履歴を​組み立てている​場合は、​移行前に​確かめてください。

当社の​使い分けルール

当社は​ Fable を​「頭脳」の​役に​限定し、​それ以外を​別の​モデルに​割り​振っています。

役割は​4つに​分けています。

  1. 頭脳: Fable 5.1。​判断、​結果の​統合、​依頼者との​対話を​担当します
  2. 相談役: GPT-5.6。​依頼者が​呼んだときだけ意見を​求めます
  3. 手足: サブエージェント​(Claude Code 内で​並行して​動く​別の​AI)。​既定は​ Opus 5.5 です
  4. 実装: Codex。​30行以上の​新しい​コードは​ここへ​回します

分けた​理由は、​調べ物の​生データを​頭脳の​会話に​積まないためです。​委ねた​先からは​最終報告だけを​受け取ります。

当社では​会話が​短いほど​判断の​ぶれが​減りました。​料金も​下がります。

Fable の​出番は、​次の​3つの​場面に​限っています。

  • 社外に​出す物の​最終確認​(LP、​広告、​プレスリリース、​契約書)
  • 契約や​金額の​判断​(数万円以上。​1桁万円台から)
  • ブランドを​傷つけかねない​文面の​確認​(炎上対応、​謝罪文、​代筆)

頭脳が​自分で​読むファイルにも​上限が​あります。​2ファイルまで、​かつ合計200行までです。​超えたら、​別の​AIに​要約させます。

手足の​中でも​格付けを​しています。

長さの​計測や​検索など、​正解が​決まっている​作業は​ Sonnet 5 に​回します。​原因の​切り​分けや​文章の​良し悪しなど、​判断が​要る​作業は​ Opus 5.5 です。

effort と​会話の​運用

Fable は​工程ごとに​ effort を​変え、​会話は​短く​保つ運用に​しています。

effort は​ low、​medium、​high、​xhigh、​max の​5段階です。​当社は​工程に​応じて​次のように​使い分けています。

  • 探索、​ログの​整形、​要約​(委ねる​作業)​: low か​ medium
  • 通常の​作業: high​(当社の​既定)
  • 設計、​原因分析、​同じ​エラーで​3回失敗したとき: xhigh
  • 失敗の​損失が​極端に​大きい​最終検証: max

max は​常用しません。​内部の​思考も​出力と​して​課金される​ためです。

会話の​扱いにも​ルールが​あります。​話題が​変わったら​ /clear で​会話を​消します。

脇道の​質問が​1つだけなら​ /btw を​使います。​これは​本筋の​履歴に​混ぜずに​答える​コマンドです。

Fable 5.1 の​思考は、​生成した​時点の​文脈に​結びついていて、​途中の​履歴を​書き換えると​この​結び​つきが​崩れます。​その​ため当社では、​履歴は​足していくだけに​しています。

会話の​自動圧縮が​2回起きたら、​その​セッションは​閉じます。​結論を​引き継ぎメモに​書き、​新しい​会話で​続けます。

使いすぎの​確認は​週1回です。/usage​ を​見て、​Fable の​比率が​50%を​超えていたら​振り分けを​見直します。

実測と​失敗から​決めた​こと

いまの​ルールは、​数字で​困った​経験から​決めたものです。

相談役の​自動呼び出しをやめた​ 以前は​設計判断で​迷うと、​GPT-5.6 に​自動で​意見を​聞いていました。​週単位で​決まる​利用枠の​うち14%​(約1.76億トークン)を、​直近15日で​使っていました。​それでも​判断が​変わった例は​ありませんでした。

利用枠の​上限に​達した​日は、​直前5時間の​トークンの​79%が​相談役でした。​9月20日から、​依頼者が​頼んだときだけ呼ぶ形に​改めています。

サブエージェントの​費用が​41% 30日分の​トークンを​集計すると、​費用の​41%が​サブエージェントでした。​その​多くを​ Opus 5 が​占めていました​(集計は​9月23日以前)。​これを​受けて、​正解が​決まっている​作業を​ Sonnet 5 に​移す格付けを​作りました。

Opus 5.5 には​ Opus 5 用の​設定を​流用しない​ Opus 5.5 の​既定 effort は​ medium です​(公式)。​当社の​運用記録では、​この​ medium を​ Opus 5 の​ high 相当と​して​扱っています。​そこで​ Opus 5 向けに​使っていた​ xhigh や​ max は​持ち込みませんでした。

既定モデルの​切り​替えで​本番が​止まった​ 7月に​既定の​モデルを​切り替えた​際に、​その​変更が​週次レポートの​本番ジョブにも​適用され、​出力が​崩れました。​以後、​本番の​処理では​モデルIDを​直接指定しています。​Opus 5.5 への​切り​替えでも、​本番は​固定したまま​検証を​続けています。

やりがちな​失敗

当社が​実際に​踏んだもの、​踏みかけたものを​3つ挙げます。

全部を​ Fable に​して​料金が​跳ねる​ ​調べ物や​下書きまで​ Fable に​任せると、​利用枠が​すぐ​減ります。​当社でも、​全体の​週枠に​余裕が​あるうちに​ Fable の​週枠が​尽きたことがあります。

手足を​ Opus 5 に​していた​時期は、​費用の​41%が​サブエージェントでした。​高い​モデルを​どこで​使うかは、​頭脳の​側だけでなく​手足の​側でも​決める​必要が​あります。

軽い​質問で​遅く​感じる​ 公式ドキュメントでは、​Fable 5.1 の​応答速度は​現行モデルで​最も​遅い​区分です。​短い​質問や​決まった​形の​作業は、​Sonnet 5 や​ Haiku 4.5 の​ほうが​速く​返ります。​「Fable が​遅い」と​感じたら、​その​仕事に​ Fable が​要るのかを​先に​考えます。

既定の​ high のまま​回す Claude Code では​ Fable 5.1 は​ high で​動きます。​発表に​よると、​low や​ medium でも​ Fable 5 と​同等以上の​結果を、​ずっと​安く​出せます。

探索や​要約まで​ high で​回すと、​思考の​分だけ出力が​増えます。​相談役の​件では、​14%の​枠を​使って​判断が​変わった​例が​ゼロでした。​高い​設定は、​効いたか​どうかを​測ってから​使います。

よく​ある​誤解

ネット上には、​確かめられていない​説明も​出回っています。​当社が​裏を​取れた​範囲で​整理します。

「Opus の​2倍の​料金」​ Opus 5 と​比べた​入力の​API単価なら​2倍です。​いまの​比較相手である​ Opus 5.5 とは、​入力も​出力も​2.5倍の​差が​あります。​どの​モデルと​比べた​数字かを​確かめてください。

「Anthropic 自身が​指示文を​8割減らした」 一部の​解説に​そうした​記述が​あります。​出典は​示されていません。​当社では​未確認です。

「長時間の​連続稼働の​事例が​ある」 38時間の​連続稼働などの​事例は、​公式の​顧客事例と​して​紹介されています。​第三者に​よる​再現は、​当社では​見つけていません。

「Fable 5 は​途中で​性能を​落とされた」 動画などで​語られていますが、​根拠は​出演者の​体感です。​ベンチマークでの​計測は​示されていません。

Fable 5.1 と​ Mythos 5.1 の​違い

発表に​よると、​Fable 5.1 と​ Mythos 5.1 は​同じ​モデルで、​安全対策の​強さが​違います。

項目 Fable 5.1 Mythos 5.1
提供先 一般に​提供 招待制​(Project Glasswing など)
対象 誰でも 審査を​通った​サイバー防御や​生命科学の​組織
安全対策 分類器が​一部の​依頼を​断る サイバーや​生命科学の​研究に​合わせた​対策
仕様と​料金 $10 / $50 Fable 5.1 と​同じ

表は​公式の​発表と​ドキュメントに​基づきます。​Mythos 5.1 の​利用は、​Anthropic や​ AWS、​Google Cloud の​担当窓口に​相談する​形です。

Fable 5.1 で​依頼が​断られた​場合の​受け皿は、​使う​場所で​違います。​Claude の​アプリでは、​サイバー系は​ Opus 4.8、​生物系は​ Opus 5 に​回ります。​その​分に​ Fable の​料金は​かかりません​(製品ページ)。

API では、​断られると​ stop_reason が​ refusal で​返ります。​フォールバック​設定を​すれば、​Opus 4.8 か​ Opus 5 で​再実行できます​(公式)。

API の​課金には​注意が​必要です。​9月24日以降、​出力前の​拒否の​うち一部の​分類は​課金対象に​なりました​(公式)。​途中で​拒否された​場合は、​入力と​出力済みの​分が​通常料金で​課金されます。

法人で​確認する​こと

法人で​使う​前に、​データの​扱いを​3点確かめてください。

  • データ保持: Fable 5.1 は​30日間の​データ保持が​前提です​(公式)
  • ゼロ保持​(データを​残さない​設定)​: ドキュメントには、​Anthropic が​明示的に​認めない​限り​使えないと​あります。​発表には、​対象の​顧客は​ゼロ保持で​使えると​あります
  • 透かし​(ウォーターマーク)​: Fable 5.1 の​出力文には、​統計的な​透かしが​入ります​(公式)

ゼロ保持に​ついては、​発表で​新しい​仕組みも​示されています。​Enterprise Frontier Safeguards は、​データを​顧客側の​クラウドに​置く​方式です。​今秋から​段階的に​提供すると​されています。

透かしは、​単語の​選び方に​規則を​持たせる​方式です。​ドキュメントに​よると、​意味や​品質、​読みやすさは​変わりません。​トークンや​隠し文字は​増えず、​利用者や​組織の​情報も​含みません。

透かしを​止められるか​どうかは、​公式では​確認できていません。

導入の​判断: どんな​会社が​ Fable を​使うべきか

Fable が​向くのは、​途中で​止まると​損失が​出る​長い​仕事を、​最後まで​終わらせたい​場合です。

公式ドキュメントも、​まず Opus 5.5 から​始めるよう​勧めています。​Opus 5.5 で​ effort を​上げても​足りないときに​ Fable を​使う、と​いう​順番です。

次のような​仕事なら、​Fable の​API単価に​見合う​可能性が​あります。

  • 数日かけて​進める​開発や​調査を、​途中で​見失わずに​完走させたい
  • 社外に​出す文書や​契約の​最終確認で、​ミスの​損失が​大きい
  • 複数の​AIに​作業を​配り、​結果を​まとめる​司令塔が​要る

反対に、​メールの​下書き、​短い​文章、​決まった​形の​作業は​ Fable でなくても​回ります。​まず Opus 5.5 や​ Sonnet 5 で​足りるかを​試すのが​順当です。

当社の​例を​1つ挙げます。​9月23日に​ Fable へ​30日分の​トークン集計を​読ませ、​費用の​偏りを​調べました。​Fable は​サブエージェントが​費用の​41%を​占めると​特定しました。

そのうえで、​正解が​決まっている​作業を​ Sonnet 5 に​回す判定表を​作りました。

判定表は​代表の​承認を​経て、​同じ​日から​運用しています。​効果は​まだ​1か​月分の​データが​なく、​月次で​確かめる​段階です。

この​件で​ Fable に​任せたのは、​集計の​読み解きと​判定基準づくりだけでした。​集計​そのものは、​別の​AIに​要約させています。

当社の​感覚では、​全部を​ Fable に​任せると​料金が​膨らみます。​それ以上に、​会話が​長くなって​判断が​鈍ります。

まず​「Fable を​使う​場面」を​3つほど​決めてください。​それ以外を​安い​モデルに​回すと、​費用と​品質の​両方を​管理しやすくなります。

よく​ある​質問

無料プランで​ Fable 5.1 は​使えますか?​ ​使えません。​料金ページでは、​Free の​ Fable 欄は​「No」です。​Pro 以上の​プランか​ API が​必要です。

Fable 5 と​ 5.1 の​一番の​違いは​何ですか?​ 入出力の​単価は​同じで、​キャッシュ読み取りが​ $1 から​ $0.25 に​下がりました。​Anthropic の​見積もりでは、​通常の​作業で​約25%安くなります。​長い​作業、​調査、​文書作業の​性能も​上がっています。

Fable 5 は​いつまで​使えますか?​ 公式の​予定では、​提供終了は​2027年6月9日より​前には​なりません。​終了の​少なくとも​60日前に​通知が​あります。​いまは​旧版の​扱いで、​5.1 への​移行が​勧められています。

Pro と​ Max で​使える​量と、​利用枠の​リセットは​どうなっていますか?​ Pro では、​Fable は​利用クレジットで​使う​扱いです。​Max では、​料金表に​週の​上限の​50%までと​書かれています。

枠は​5時間ごとに​回復し、​有料プランには​週の​上限も​あります。​回復する​時刻は、/usage​ で​枠ごとに​確かめられます。

Claude Code で​ Fable 5.1 を​選ぶには​何が​必要ですか?​ Claude Code 2.1.257以降と、​Fable を​使える​プランが​必要です。/model fable​ か​ claude --model fable で​選べます。​既定に​したいときは​ settings.json に​ "model": "fable" と​書きます。

API は​モデルIDの​差し替えだけで​移行できますか?​ 出発点は​IDの​差し替えです。​ただし、​それだけでは​済まない​場合が​あります。​ツールの​強制呼び出しは​エラーに​なります。

会話履歴を​途中で​書き換える​実装も、​思考ブロックが​無効に​なります。​この​2点は、​移行前に​確かめてください。

5.1 で​コストは​下がりますか?​ 同じ​作業なら​下がる​見込みです。​Anthropic の​見積もりでは、​通常の​作業で​約25%、​エージェント的な​作業で​最大約45%下がります。​キャッシュを​効かせる​使い方​ほど​差が​出ます。

Opus 5.5 から​全部​ Fable に​乗り換えるべきですか?​ 全部の​乗り​換えは、​当社では​勧めていません。​公式は​ Opus 5.5 を​多くの​仕事で​ Fable 5.1 と​同水準と​しており、​Opus 5.5 の​単価は​ Fable 5.1 の​5分の​2です。

Opus 5.5 で​足りない​場面だけ Fable に​上げる​順番が、​費用の​面で​無理が​ありません。

Mythos 5.1 は​自社で​使えますか?​ 一般には​使えません。​審査を​通った​サイバー防御や​生命科学の​組織に、​招待制で​提供されています。​対象に​なりそうな​場合は、​Anthropic などの​担当窓口に​相談します。

安全対策の​振り分けを​受けたら​どうなりますか?​ Claude の​アプリでは、​サイバー系は​ Opus 4.8、​生物系は​ Opus 5 が​代わりに​答えます。​その​分に​ Fable の​料金は​かかりません。​API では​拒否と​して​返り、​フォールバック​設定が​あれば​別モデルで​再実行されます。

まとめ

  • Fable 5.1 は​2026年9月1日公開の​最上位モデルで、​長時間の​仕事の​完走に​強みが​あります
  • Fable 5 と​入出力の​単価は​同じで、​キャッシュ読み取りは​4分の​1に​なりました
  • API単価は​ Opus 5.5 の​2.5倍です。​Opus 5.5 は​多くの​仕事で​ Fable 5.1 と​同水準と​公式が​説明しています
  • claude.ai では​ Pro 以上、​Claude Code では​2.1.257以降で​選べます
  • 当社は​ Fable を​判断と​最終確認の​3場面に​絞っています。​残りは​ Opus 5.5、​Sonnet 5、​Codex の​担当です
  • ルールの​根拠は、​相談役の​枠14%や​サブエージェント費用41%などの​実測です

モデルは​数週間で​入れ替わります。​どの​モデルが​出ても、​役割の​割り振りと​測る​仕組みを​持っておけば、​乗り​換えは​難しく​ありません。

AI の​導入設計や、​モデルを​使い分ける​社内ルール作りの​ご相談は、​お問い​合わせから​どうぞ。​当社の​運用で​決めた​手順をもとに、​貴社の​業務に​合わせた​形を​一緒に​考えます。